腰椎すべり症とは
通常、腰椎は規則正しく並んでいるのですが、椎骨が滑るようにずれてしまっている状態を腰椎すべり症と呼んでいます。
多くの場合、前方(おなか側)に滑ってしまうケースが多いのですが、側面や後方に滑っていることもあります。
原因は、生活習慣や加齢などで、腰椎を支えている椎間板や靭帯、筋肉などの柔軟性が低下し、腰椎の支えが弱くなって滑っていくものと考えられています。
すべり症と腰痛
腰椎が滑ってずれることで神経を圧迫して腰に痛みが出るとされていますが、腰椎すべり症は、腰痛のない健康な人にもみられます。あるアメリカの研究の報告では、腰痛がある人の1.5%にすべり症が見られたのに対し、腰痛のない人の2.5%にも腰椎に滑りが見られたとされています。
つまり「腰椎すべり症だからといって、それが必ずしも腰痛の原因ではない」と考えられます。
長いこと生活をしているのですから、多少の「すべり」はあるでしょう。
でも、それが腰痛の原因とは限りません。筋肉の不具合や姿勢を元に戻すことで、痛まない体を手に入れることも出来るのです。